1年ぶりの東ティモール。通信状態は更に悪化していました。
Softbankが全世界で展開する「あんしん定額プラン(L)」。それは1日980円で3GBまで使えるデータサービス。これは非常に重宝しており、もう空港でポータブルWifiなど借りる必要がなくなりました。そしてそれが東ティモールにも適応になっていることを知ったときの驚喜と、実際に使ってみて全く遅くて使えない落胆の差が激しすぎて頭がクラクラしてしまいました。
ネットのインフラが整備されていないのに、利用者はどんどん増え、しかもその利用がどんどん画像を見るという高データ消費の方向に向かっているため、17時を過ぎるとほとんどネットは通じなくなります。その時間に仕事を終え、みんな一斉にSNSを見始めるからです。そして、それは深夜の2時過ぎまで続くため、この間はほとんどネットが通じない状況となってしまっています。国民が一斉に動画を見ようとするから、です。4Gをうたっていても、それが可能になるのは深夜の3時から朝の6時くらいまで。あとは3Gに下がりそれが17時を越えると「E」つまり2G以下に落ち込みます。しっかりとネットインフラを強化しないと、情報面において大きな後れを取ることは必至。この国の大きな課題です。
そんな中、最終日の17時過ぎ、いつものようにクリストレイ(巨大なキリスト像)にドローン撮影に入っていました。その日はずいぶん鳥が飛んでおり、ちょっと嫌か気持ちにはなりましたが、構わず3テイクほど撮って、帰還させようとした瞬間、鳥にやられました。外部者が入ってきたということでアタックされて、300gしかない「地球のステージ」ドローン5号機「DJI MINI3 Pro」はクリストレイのふもとの森に墜落しました。広大な森です。
しかしネットがつながっていれば手元の送信機経由で、ドローンの位置を地図上で特定し、捜索に入れるのですが、全くネットが通じず、結局1時間ほどあれこれ試みたけれど捜索は断念し、10年のパイロット歴の中で初めて機体を失いました。
撮影した映像もネットがつながっていないので、手元の送信機に転送できずデータも失いました。
現在ドローンの世界は、ネットが通じていることが当たり前の世界での運用が前提となっています。ネットが使えない状態では失うものがいかに多いか痛感しました。
相当落胆しながら帰ってきました。前日にクリストレイを始め必要な空撮は終えていたので映画の制作は完成しましたが、今も愛しいドローンはクリストレイのふもとの森に眠っています。
東ティモールのネットインフラが今後改善していくことを祈りながらの帰国でした。
桑山 紀彦
福島県ユニセフ協会
猪苗代中学校
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