マルワさんの出域が許可されました！
奇跡が起きました。
マルワさんの域外医療搬送（Medevac）がイスラエル当局から許可されました。
こんなに早い段階で、まさに奇跡です。
始まりは舟山康江代議士へのお願いでした。山形県選出の舟山先生は、どんなことでもちゃんと聞いて動いてくださいます。そこから「人道外交議員連盟」につながり、議員会館に呼ばれました。そこでUNRWAの清田先生とつながりました。清田先生はその後、この件を実に精力的に動かしてくださいました。そこに日本WHO協会の中村安秀先生（国際協力の大御所）がいらっしゃったことも「必然」でした。連盟の阿部知子代議士から外務省の中東第一課に働きかけていただき、ラマラとテルアビブの日本大使館が動いてくださいました。
日本でも在日イスラエル大使館を通して、日本政府が働きかけてくださいました。朝日新聞社も気持ちを一つにしてずっとこの件を見守り、適切なアドバイスと情報をくださいました。
このように多くの日本人の協力が「輪」となってつながり、通常ではまず無理であろうと思われていたイスラエル当局からの許可が、実に10日程度で出ました。
モハマッドの遺志を感じ、生き残ったマルワさんという会ったこともない一人のパレスチナ人女性のために、多くの人が動いてくださり、この結果を生み出したのです。
泣きそうです。心から感謝しております。
実は許可が出た日のお昼に、私は麹町のイスラエル大使館を訪問していました。複雑な思いを抱えながら出かけましたが、出迎えてくださったリクリン参事官はとてもやさしく、私たちがやっている心理社会的支援の講義と活動の報告を、とても前向きに聞いてくださいました。
「敵対しない、願うのは平和」という想いで臨んだイスラエル大使館の訪問の日の夜に許可が出たことも、どこかで必然だったのかもしれません。イスラエルともパレスチナとも友好的である日本人の特性を活かすことが大切だと思っています。
おそらくヨーロッパのどこかの国への医療搬送となる公算が強く、我々も関わりのあるルーマニアなども候補になっているのでそういった国を願うところですが、まだまだ「待ち」が必要です。
この希望は現地にも伝わり、絶望の中で大きな光となりました。アッラー・マンスールとも昨夜ずっと話し合い、適切に動きながら家族との連携を図っています。
マルワさんが第3国に到着して治療とリハビリが始まるまでは、まだまだ気が抜けませんが、とにかく最大の懸案を突破することができました。
引きつづき見守っていてください！
桑山 紀彦
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