人間の持つ、生きる力のすばらしさを伝えたい。
そして、
自分を見つめ直し、
よりよく生きてくための
きっかけとなるように。
1996年1月15日、「地球のステージ」公演はスタートしました。困難な環境の中でも明るくたくましく生きる強さやそこで得られた感謝や忘れられない思いを伝えるために、映像と音楽と語りを組み合わせたコンサートステージを企画しました。観た人それぞれが何かを受け止め、考えて、行動へとつながり、自分の人生の主人公として一歩踏み出していきます。「地球のステージ」は全国へと拡がり、今も続いています。
公演開催を検討している方へ
国際理解、人権学習、平和学習など幅広いテーマで、全年齢層を対象とした公演のご依頼を受け付けています。
公演事業
「地球のステージ」
の概要
私たちがよりよく生きていくために、人間の持つ多様性・可能性を伝えていきたい
1996年1月に始まったコンサートステージ「地球のステージ」。全国の教育現場を中心に開催を続け、2022年11月にはのべ4000回の公演を迎えました。公演に共感した有志の方が企画する自主企画公演も全国各地で行っています。
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開催年数
27年
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総公演数
4019回
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総動員数
200万人
世界は私たちが思うよりも広くて、いろいろな生き方、考え方を持った人がいます。視野を広げ、多様性に五感を傾け、頭で考えるだけでなく心を動かして感動し共感する。そして、自分自身の可能性を広げていく。そのための第一歩が「地球のステージ」公演の中にたくさん散りばめられています。
公演「地球のステージ」の案内役
桑山紀彦
NPO法人地球のステージ代表理事
心療内科医、精神科医
これまでタイ−カンボジア国境の難民キャンプを皮切りに、湾岸戦争後のイラク、ソマリア、旧ユーゴスラビア、カンボジア、東ティモールなどで医療救援活動を続けている医師。現在も年に数回、東ティモールやパレスチナで医療支援活動を展開している他、地震等の緊急医療救援、被災者の心のケアにも携わっています。2009年11月、宮城県名取市に東北国際クリニックを開設、2011年3月の東日本大震災では自ら被災しながらも、震災翌日から2ヶ月間、24時間体制で診療を行い、その後は被災したみなさんの心に寄り添いながら診療を続ける。2016年4月、神奈川県海老名市に海老名こころのクリニックを開設、児童思春期外来を専門にしながら、日々、多くの子どもたちの診察にあたる。2020年3月、厚生労働省より医療功労賞受賞。
公演内容
世界を舞台にしたたくさんのお話があります。それらを4〜5つ組み合わせて90分ほどの公演を構成します。初めて観る方が多い場合には地球のステージ1をお勧めしていますが、授業や催し物のテーマや目的に沿って内容をご提案しています。新しいお話も随時取り入れていきます。
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地球のステージ 1
「こんな自分にもできることがある」
フィリピンでのある少女との出会いをきっかけに、国際協力の道が広がっていきます。たくさんの出会いから大切なものに気づき、自分自身の生き方が変わっていきました。
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地球のステージ 1PROGRAM
- オープニング「国境を越えて」
世界五大大陸の山々と美しい自然の姿、国際協力活動とそこで出会う人々の姿をまとめました。ここから「地球のステージ」は始まります。 - 放浪篇〜「地球の詩」
初めて訪れたインドの地。そこから始まる放浪の旅。自然の美しさ、異文化へのおもしろさ、出会う人々のやさしさ。世界はたくさんの魅力にあふれていました。旅の終わりにたどり着いた南米で去来した思いとは? - フィリピン篇~「還ろう」
医師になって4ヶ月。観光気分で出かけたフィリピンでのある少女との出会いをきっかけに、「国際協力」というひとつの道が開けていきます。今に続く活動の原点をお話します。 - ガザ50日戦争篇〜「落日の果て」
空爆の続くパレスチナ自治区ガザ。子どもたちの心が小さく固くならないように、心のケアの活動を続けています。そこで出会ったモハマッド。色のない戦争の絵を描いた少年は大人になり、平和な世界を願って、ガザの今を世界に発信しています。 - 東ティモール篇〜「燃える街の灯」
独立紛争直後から支援活動を続けている東ティモール。医療が行き届かない山間部で繰り広げられる「命を守る」ための取り組み。モノに依存しない価値観。人の力では変えられない3つのこと。私たちが一人の人間として、生きることの意味や役割を問いかけます。 - 故郷篇〜「ねがい」
今、私たちにできること。何を大切にして生きていくのか。世界のことに目を向けてきましたが、この日本が私たちの故郷で、今を生きる場所です。 - エンディング〜「故郷を想ふ」
- オープニング「国境を越えて」
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地球のステージでお話している内容を大きくテーマ別にご紹介します。オーバーラップしているお話もあるので、お伝えできるメッセージはこれだけではありません。
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世界と出会い、違いや豊かさを知り、自分の生き方を考える
自然の美しさ、違うことで相手を知り自分を知るおもしろさ、文化や生き方の多様性と豊かさ。私たちのまわりには「すてきなもの」がたくさんあります。そんな気づきから、自分自身を見つめ直していきます。「豊かさ」や「環境問題」に触れた内容もあります。
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世界と出会い、違いや豊かさを知り、自分の生き方を考えるPROGRAM
- 放浪篇「地球の詩」
初めて訪れたインドの地。そこから始まる放浪の旅。自然の美しさ、異文化へのおもしろさ、出会う人々のやさしさ。世界はたくさんの魅力にあふれていました。旅の終わりにたどり着いた南米で去来した思いとは? - フィリピン篇「還ろう」
医師になって4ヶ月。観光気分で出かけたフィリピンでのある少女との出会いをきっかけに、「国際協力」というひとつの道が開けていきます。今に続く活動の原点をお話します。 - フィリピン篇2「海に光る星」
6年にわたって活動をしたフィリピン。失敗に終わったスラムでのミシン工場の活動。そこから学んだものは、本当の「貧しさ」の意味。変わろうとする人が持つ誇りと強さは「豊かさ」へとつながっていきます。 - ソマリア篇「風の国の道」
内戦下のソマリアでの医療救援活動を通して、ボランティアの意味を知ります。逆境の中で自分を見つめ直すできごとがありました。 - アフガニスタン篇「遠き東へ」
テロとの戦いと称して刃を向けられたアフガニスタンの人々。苦しい生活の中でも懸命に生きる子どもたちは、自分の得意なことや持っている力を大切な誰かのために使っていました。前向きなやさしさは、どんなことがあっても揺るがない心の強さにつながっているようです。 - ミャンマー篇 「月光の龍」
ミャンマー中部シャン州に暮らすパオ族。イェイェさんは自分の村の子どもたちを学校に送りたくて奔走しています。「学ぶ」ことの本当の意味を考えます。 - 東ティモール篇 「燃える街の灯」
独立紛争直後から支援活動を続けている東ティモール。医療が行き届かない山間部で繰り広げられる「命を守る」ための取り組み。モノに依存しない価値観。人の力では変えられない3つのこと。私たちが一人の人間として、生きることの意味や役割を問いかけます。 - キリバス篇 「風の澄む島」
海に浮かぶ小さな島国。地球温暖化で海水面が上昇したり、台風が巨大化したりすると、水の恐怖が襲ってきます。地球のために、ここに暮らす人たちのために、私たちに何ができるでしょうか?小さな気づきが世界をよりよい方向へと導くかもしれません。 - ブータン篇 「龍の国」
「幸せの国」と言われるブータン。本当はどんな国、どんな人々なんだろう。興味を持って出かけました。ブータンの人に教えてもらった「幸せ」とは?新たな価値観で世界を見直すきっかけがそこにはありました。
- 放浪篇「地球の詩」
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紛争地での思いや活動を通して、平和を考える
紛争下で、紛争から逃れた場所で、人々は必死に生きています。心のケアの活動を通して、心のおもりを吐き出し、共有して、それを平和のために生かしていく。「身近な場所の平和」という小さな点でも、それが集まれば次第に面となり、平和は広がっていきます。
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紛争地での思いや活動を通して、平和を考えるPROGRAM
- 南スーダン難民篇「陽炎」
内戦から逃れるため、人々は南にあるウガンダへ難民として避難し、そこで生活しています。心のケアの活動で語られる戦争のこと、家族と離れ離れになってしまったこと、大切な人との別れ。涙を流しながら語り、それをみんなで受け止めることが、前に進む力になっていきます。 - 南スーダン難民篇2「生きる」
ウガンダ北部の避難民キャンプの小学校で音楽ワークショップをしました。歌詞に想いを乗せてみんなで歌っていると、前向きな気持ちになっていきます。 - ルワンダ篇「あしたへ」
ツチ族とフツ族の紛争を生き抜いた少女たちと音楽会をしました。「虐殺」の歴史を払拭する新しい試みは、平和への思いを込めた歌作りでした。 - ガザ50日戦争篇「落日の果て」
空爆の続くパレスチナ自治区ガザ。子どもたちの心が小さく固くならないように、心のケアの活動を続けています。そこで出会ったモハマッド。色のない戦争の絵を描いた少年は大人になり、平和な世界を願って、ガザの今を世界に発信しています。 - ガザ「ふしぎな石」篇「明日を信じて」
心のケアの活動に参加していた少女ファラッハは、幼い頃に戦争でお母さんを失っていました。悲しく辛い思い出を温かなものに変えるために、みんなで映画を作りました。映画「ふしぎな石〜ガザの空」の誕生です。 - ガザ「海を見に行った少女たち」篇「紺碧の彼方へ」
占領下に暮らす子どもたちと心のケアの活動を続けています。「海を見たい」そんな少女たちの願いを叶えるべく、ガザの海へ出かけました。「自由」と「希望」を大海原に感じ、心が解き放たれていきました。 - ヨルダン川西岸篇「彼方へ」
「占領」という理不尽に耐えながら生活しているヨルダン川西岸地区。心のケアプログラムの映画制作活動を通して、「平和」のために何が大切かを考えていきました。 - 旧ユーゴスラビア篇「国境に咲く花」
紛争があっても、そこから逃げてきたとしても、心の中は私たちと似通った部分があります。知ることで、私たちの世界は広がり、何かを始めるきっかけになります。そして、そのやさしさが世界をよりよきものに変えていきます。 - ヒロシマ篇「あかね雲」
被爆地ヒロシマ。証言者として当時のことを語り続ける人、若い世代へ語り継がれる広島のお話。「人は忘れてしまう生き物、だからこそ続けている平和教育」ある中学校の取り組みもお話します。 - ゼロ戦と大地篇「この国へ」
第二次世界大戦中、ゼロ戦のパイロットをしていた桑山の叔父。戦後、空を飛ぶ夢をあきらめて野に下り、人々が生きるために必要な農業を営んできました。戦争を生き抜いた人々が願う平和な世界とは?私たちはこれから何をするべきでしょうか。
- 南スーダン難民篇「陽炎」
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国際協力
私たちが持てる力を誰かのために生かしていく国際協力活動。何ができるのか、現地の人とどう関わっていくべきか、国際協力活動のあり方を考えていきます。
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国際協力PROGRAM
- ラオス篇「緑の国」
日本が国際協力に取り組み始めて60年。長い支援の歴史を持つラオスを舞台に、未来へ続く支援のあり方を考えます。 - パラグアイ篇「明日の国」
今から80年以上前のこと。遠く、太平洋を渡って彼の地へ移り住んだ日本人たち。見ず知らずの土地で懸命に生きながらも、日本の文化や言葉を守ろうとしています。世代交代が進む今、先人たちは何を願い、後世につないでいくのでしょうか。人生の意味とは何かを問いかけます。 - 2つの津波篇「逢いたい」
スリランカと宮城県名取市。それぞれ大きな地震が引き起こした津波に見舞われました。心のケアの活動を通して、支援活動のあり方が見えてきました。
- ラオス篇「緑の国」
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自分自身を振り返り、生き方や命のあり方を考える
桑山自身の軌跡をたどるお話を通して、故郷を大切にし、一歩前に踏み出すこと、命のつながりなどを考えていきます。
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自分自身を振り返り、生き方や命のあり方を考えるPROGRAM
- 故郷篇「ねがい」
今、私たちにできること。何を大切にして生きていくのか。世界のことに目を向けてきましたが、この日本が私たちの故郷で、今を生きる場所です。 - 故郷篇2「贈りもの」
コンプレックスに苛まれた幼少時代。人とのコミュニケーションが苦手だった桑山少年がどのように心を開いていったのか。自分の内面について語ります。 - 自転車日本一周篇「民宿港屋」
高校時代に始めた自転車による日本一周。さまざまな道を通り、多くの人に出会い…日本一周を終えて帰り着いた故郷には、桑山の帰りを待つ家族の姿がありました。 - 命をたどる旅路篇「この指とまれ」
100年以上前の遠い昔。開拓のため飛騨高山から北海道に渡ったといわれる桑山の祖先。ふと、北海道で目にした電話帳でみつけた「桑山」の名字からたどった、命のつながりのお話です。
- 故郷篇「ねがい」
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