東ティモールの僻地の村、特にエルメラ県は、産前・産後検診の受診率が国内で最も悪く、技術者による介助を伴った出産率についても極めて低い状態にありました。中でも、事業対象としたアスラウ村とアイレロ村の2村については、妊産婦検診受診率に加え乳幼児の予防接種率も極めて低い状態で、現地保健省からも母子保健の強化が必要な地域とされていました。
当時、地球のステージは首都ディリ市内にあるバイロピテ・クリニックにて医療支援を実施していましたが、そこで働く医師の1人、アイダ医師と協力してこの課題に取り組もうと、私たちにできる活動を考え、現地で活動する他団体の知見やアドバイスもいただきながら事業を実施しました。