（ウガンダ事業）「好きなこと、好きではないこと」
「好きなこと、好きではないこと」
ウガンダ事業本部担当の中島です。先日参加したPSOP育成ワークショップに翌週も参加しました。今回のテーマは「好きなこと、好きでないこと」、自分の人生の中で起きたことを振り返り粘土で表現し、皆の前で発表していました。
全員がとても真剣に粘土で自分の「好きなこと、好きでないこと」を作っていました。
彼女は南スーダンでは教師としてとても充実した日々を過ごしており、子どもに教えるのが大好きで楽しかったとのことを「好きなこと」で表現しました。「好きでない」のは、人が争っていることでした。
彼女はとても楽しそうに大きな笑顔で教師生活のことを話してくれました。彼女から最も「好きなこと」を奪った紛争が1日も早く終わることを願ってやみません。
「好きなこと」では、夢が表現されていました。右側の黄色い作品は彼自身で、赤いのがパソコンです。パソコンを使う仕事をしたいとのことでした。
楽しそうに作品を作っていたルースさん。赤いラジオを作り、テーブルの上におきました。また手前には赤い椅子に座るルースの妹を作りました。妹は目が見えないのでラジオで音楽を聴き、一緒に歌うのが大好きだそうです。仲の良い姉妹の様子が伝わってきました。
アヨジュさんの作品は、幼いアヨジュとおばさんです。早くに父親を亡くした彼女はおばさんに引き取られましたが、そのおばさんにひどい折檻をされ続けたそうです。彼女にとって折檻は「好きでない」本当に嫌なことです。そして中学校も途中で行かせてもらえなくなりました。
彼女が「好きなこと」は、14歳の双子の娘（紫の作品）と一緒にゆっくりすることです。黄色がアヨジュで、学校のことなど娘から聞くのが楽しいそうです。彼女には13歳と8歳の子どももいますが、14歳の2人を作品にしたのは、学校を辞めざるを得なかった自分を思い返しているのだろうと感じました。彼女は娘たちにちゃんと学校を卒業するよう言い聞かせているそうです。
彼女とは話が弾みましたので、生理についても話しました。アヨジュは、「もちろん私が娘には生理について教えている。14歳だから初潮が始まる年齢だし、2人には出血があったらすぐ知らせるように教えているわ。手当や生理痛など、なんでも教えてあげています。彼女たちの様子がおかしかったらすぐにわかるから、寄り添うわよ！」と熱心に話してくれました。幼い時の辛かったことをしっかり受け入れ、自分の子どもには深い愛情を注いでいるアヨジュ。彼女と話すことで、何かとても元気を分けてもらえました。
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