公演事業

落葉先生の集大成

 奈良女子大附属中等教育学校。
 これまでどれほどのステージを公演したでしょうか。毎年呼ばれた頃も、隔年になった頃もあります。コロナの時はやはり難しい時代を迎えていました。
 しかしこの学校の地理の先生で、ひたすら「地球のステージ」を子どもたちの将来に活かそうとしてきたのが落葉先生です。どこかひょうひょうとして、でもやるべき事はやり、そして自分らしい生徒との関わりの視点を持っている先生。その根底に流れているのは「世界を知る、自分を知る」という地理教員としての自負だと思います。

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 その落葉先生が「後任」的に考えていらっしゃる藤井先生と組んで、なんと今回は「奈良100年ホール」の大ホールを押さえ、おそらく史上2回目である1年生から6年生までの全校生徒対象の「地球のステージ」を実施されました。この20年間の落葉先生との関わりの集大成とも言える公演になりました。

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 オープニングの「国境を越えて」には自然と手拍子が出、その後の定番フィリピン篇では、静まりかえる透明度の高い空気を作り出し、パレスチナやウクライナでは目に涙を浮かべる生徒さんも見られ…。全てに関して感動的な「子どもたち」でした。
 今回は第2部としてパネルディスカッションを行いました。6年生の秀才5人が登壇し、いろんな意見を交わしました。そしてステージ脇での座談会。30人近い子どもたちが残って、熱い質疑が繰り広げられました。

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 その中の感想の一つ。
 「スクリーンに映し出される戦地の子どもたち。実はその子たちと目が合った気がしたんです。その時、遠い異国の地であっても同じ人間として生きているんだというつながりをはっきりと意識することができました」

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 これこそ「地球のステージ」を学校で公演したい一番の理由だと自覚しました。
 恐るべし中等教育学校!もちろん、そんなすてきな素質を持った子どもたちが集まっているのだと思うと同時に、この学校の先生の熱い気持ちによって支えられているのだとも感じました。今日もいろんな意味で大きな種まきがみんなでできたかなあ、と思いながら帰路につきました。

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 今日は札幌のUNICEF公演です。

 桑山 紀彦

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