今日は南スーダンからの難民居住区、ゾーン3のエリア6、クルルという村で住民対象のPSSでした。今日は写真言語法。「忘れられないあの日」をテーマに様々な語りが展開していきました。
一見おだやかに暮らしているように見えるお母さん世代の女性たち。しかし、いざ語り始めると、紛争による肉親の死、家族の病気、離別、家庭内での虐待…。この世はトラウマに支配されているのかと思うくらいの表出でした。
参加者のひとりに、ブルーのワンピースがおしゃれなザキヤさんがいました。彼女の語りもまた壮絶なもので、南スーダンから逃げてきた時に国境線で止められ殴られた、脇の下の痕(あと)が今もズキズキと痛むと語ります。それでも、今日のファシリテーターのアラフィさんの実にうまいファシリテーションで、彼女はとても深い語りをしていました。
涙にあふれたこの時間を本当はどう思っているかを聞きたくて、僕が質問しました。
「今日はとても辛い話をたくさんされたと思うけれど、こうして語ることにはどんな意味があるのでしょう?」
すると、ザキヤさんが手を挙げて語りました。
「この辛いトラウマを心の中にしまっておく、などということはしてはならないと思う。ちゃんと話し、誰かに受け止めてもらうことが大切。そして受け止めてもらったら、今度は逆に受け止める側になる。そうやってずっとこの関係を続けることで、人の心はいい方向へ向かうと思う。だから今日はとても大切な時間を過ごすことができてよかった」
全くぶれはありませんでした。
時々、涙を流しながら語る人を見ていると、
「辛いことをさせているのではないか」
と思ってしまう人が日本には多いです。確かに日本に生まれ育つと、トラウマや心の痛みに多くの人の前で向き合うということに慣れていないために「辛いことをさせている」と思いがちなのでしょう。でもそうではなく、涙と共に向き合う力を得ていると考える潮流が世界の主流となっています。
ひとしきり涙の語りの輪を繰り広げた女性たち。帰る頃には笑顔になり、最後に写真を撮らせてもらうとこんな笑顔になっていました。トラウマに向き合おうとする人たちに共通して感じる「強さ」をこの瞬間にも感じました。心の傷に向き合うことは、このウガンダ北部の小さな村でも積極的に受け入れられています。
改めてウガンダで事業の効果の実証を得た思いになりました。
桑山 紀彦
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