2011年の東日本大震災を宮城県名取市で体験しました。沿岸部は津波に襲われ、海から4km離れた地球のステージの事務局と桑山のクリニックがあった場所へも津波は到達しました。
その体験から、今回の能登半島地震を捉え直してみました。
◆水が出ないことの弊害が大きすぎる
今回の地震は断層被害が甚大です。それによって地盤は崩壊し、海岸は隆起、地下を走っていた水道が重い被害を受けました。それにより水が出ず断水が長期化しています。そのため住めるはずの家も結果的には住めず、避難所も不衛生かつ不便なまま。仮設を急ピッチで作っても水が出ないのではあまりに暮らしにくい…。水道が損壊してしまったことの被害がものすごく大きな二次被害となっており、その点が今回の被災地の特徴だと思います。東日本大震災では長期化する断水の記憶がありません。
◆アクセスが難しい
道路の損壊も激しく、人とモノが入りにくい状況が長期で続いています。これが多くの災害ボランティアの力を集められない原因となっています。やむなしだと思うけれど「個人ボランティアは今は控えて」というメッセージを初期の頃に出してしまった。もちろん1本しかない道で、多くの個人ボランティアが被災地をめざせば大渋滞で大ごとになったと思われるので、「やむなし」のメッセージだったとは思うけれど、それにより民間のパワーが全然現地に届いていない。これも今回の被災地の特徴だと思います。東日本大震災ではいろんなところから被災地に、ごく早いうちからアクセスできていました。
◆二次避難の通達により、被災者間の連携を削いだ可能性がある
水道が完全に損壊した地域では、自宅でも避難所でも仮設でも住むことそのものが難しい現実があり、それが故の二次避難という方向性だったと思います。しかし人間は被災すると長い場合で1ヶ月くらいまで「ハネムーン期」といって異様に力が出、異様に連携が強まり、アドレナリンが強く出続ける時期を迎えています。その時期に「地元を離れる」という提案をされたことが、かえって被災地の力を削いでしまった可能性がある。それも今回の被災の特徴ではないか、と感じました。東日本大震災では二次避難という言葉は聞いた覚えがなく、まずは「見なし仮設」、そしてごく早い段階で「仮設住居」と続き、その後復興住宅へと進んでいきました。今回は二次避難が必要だとはわかりつつも、もう少し別の方法があるのではないか、と、現場に行って思いました。みんな、地元意識が強い人々です。
◆漁師町らしい底力
それでも僕が入った輪島はその多くが漁師町という気質なのか、「こんなことにめげてはおれん」という意気込みを随所で感じてきました。激しい揺れに対しては、港公民館に避難していた長年漁師として生きてきたおっちゃんが、
「揺れ?あんなもん、船の上の揺れに比べたら大したことやない!」
と笑いながら言っていました。そんな突き抜けた思いがそこここに漂っているのも、今回の被災地の特徴だと思いました。東日本大震災でも閖上は、確かにそんな漁師町の前向き気質をよく感じていたと思います。似たところを多少なりとも感じました。
とにかく自分たちにできることを、これからも続けていくほかないと思っています。
桑山 紀彦
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