パレスチナ事業概要

パレスチナでは、ガザ地区南部ラファ市に事務所を置き、心理社会的ケアを行っています。
 

 
NPO法人「地球のステージ」では、2003年よりガザ地区南部ラファ市に事務所を置き、7~16歳の子どもたちを対象に心理社会的ケア(心のケア)を継続して行ってきました。
2008年に当時の現地駐在であった寺畑由美さんが離任し、それからは年に2回ほどの「出張ベース」でガザ地区に入り、心のケアのセミナーを開いてきました。時にはサマーキャンプを主催したりと単発ではあるけれど、現地とのつながりを維持しながら活動していました。

2014年からは、外務省より資金協力を得て、紛争下で暮らす子どもたちに対し、心の安定と将来への希望を見いだせるような発展をめざし、心理社会的ケアを続けてきました。
一方、紛争時・紛争後の緊急支援活動も行っています。

 
2008年末より始まった空爆の際は、代表理事の桑山が現地に入り、空爆下で被害者の救命救急に従事しました。
2014年7月に始まった50日に及んだ空爆の際は、現地スタッフを中心に避難所で緊急支援を行いました。

 
そして2016年度で3年間の活動が一旦終了し、2017年度からは新たな3年間が始まりました。それをフェーズ2と呼び、新しい展開となりました。

 
加えてヨルダン川西岸ラマラ市で新たな事業が始まっています。心理社会的ケアをパレスチナ全土に広めていくその大きな第一歩として、西岸への展開を行っています。

パレスチナ・ガザ地区やヨルダン川西岸地区とはどんなところ?

 パレスチナはヨルダン川西岸地区とガザ地区に分かれており、ガザ地区は中東のシナイ半島の北東部、地中海に面した地域です。東京都23区の約6割(365k㎡)の面積に約179万人(2014年推定)が暮らしています。現在ガザ地区にすむ2/3は、1948年の第一次中東戦争によって発生したパレスチナ難民とその子孫です。
 周囲は防護壁に包囲され、通行はイスラエル側とエジプト側の2カ所の検問所のみ。しかも許可が必要なため、自由にガザ地区から出入りすることができません。また、食糧や生活物資、電気等の生活必需品の多くはイスラエルとエジプトから輸入していますが、需要に見合った供給はされていないのが現状です。
 2005年のイスラエル軍撤退後、2006年、2008-09年、2012年、2014年と4回もイスラエルとの紛争が勃発し、多くの市民が犠牲になりました。
 一方のヨルダン川西岸地区は、エルサレムを包むように拡がるパレスチナ人の自治区です。しかし日常的にイスラエル兵と接触することが多く、暴力や非人道的な行為が起き続けています。数年に1回、空爆があるガザの現状と、日常的に暴力行為にさらされているヨルダン川西岸。どちらも占領されている地域に住むという大きな困難を抱えて地域です。
 パレスチナは多くの人がイスラム教を信仰しています。制限された環境ですが、温かい人々が家族や仲間を大切に生活をしています。

 

パレスチナ基礎データ
名称 パレスチナ自治政府(Palestinian Authority)
本部 ラマッラ(西岸地区)
面積 6,020㎢
西岸地区:5,655㎢(三重県と同程度)
ガザ地区:365㎢(東京23区の約6割)
人口 約1,210万人(2014年推定)
1)西岸・ガザ地区の人口:約455万人
  西岸地区 約279万人
  ガザ地区 約179万人
2)イスラエルのパレスチナ人口:約150万人
3)上記地域以外のパレスチナ人口:約590万人
パレスチナ難民数 約549万人
(西岸地区92.5万人、ガザ地区132万人、ヨルダン218万人、シリア56.4万人、レバノン48万人)
言語 公用語:アラビア語
宗教 イスラム教(92%)、キリスト教(7%)、その他(1%)
出生児の平均余命 74.87歳(2015年推定)
乳児死亡率 ガザ地区:19.94/出生1,000人中(2015年推定)
平均年齢 ガザ地区:18.4歳(2015年推定)
成人の総識字率 96.5%(2015年推定)

出典:外務省、UNRWA、The World Factbook