1996年1月15日に始まった、ライブ音楽と大画面の映像、スライドと語りを組み合わせた、全く新しいタイプの非営利コンサートステージです。
出演者は?
神奈川県海老名市で心療内科医をしている桑山紀彦が案内役です。
桑山はこれまで60を超える国、地域を歩き、国際医療支援活動を展開してきました。これまでにAMDA(アジア医師連絡協議会)、JEN(日本緊急救援NGO)、NICCO(日本国際民間協力会)、IVY(国際ボランティアセンター山形)などに所属しながら活動を展開してきました。現在はNPO法人地球のステージの代表理事として、災害時の緊急医療支援や紛争地・被災地で心に傷を負った人々への心のケア(心理社会的ケア)を中心として活動しています。東日本大震災後も名取市を拠点に心のケアを行い、現在も被災した人の心に寄り添いながら診療を行っています。
2016年4月に海老名市に拠点を移しましたが、被災地名取にも事務所をおいて活動を続けています。
公演の際は桑山の他、プロの音響スタッフ、映像スタッフが同行します。
これまでの開催は?
全国の学校現場を中心に、行政、国際交流関係団体などの主催により、年間200回ほどの公演を行っています。2017年4月にのべ3500回を越えました。
また、これまでにカナダ、アメリカでも公演させていただきました。
開催の費用は?
公演料として165,000円、その他、会場までの交通費(桑山と映像スタッフ分)、音響依託費、宿泊が必要な場合には宿泊費をお願いしています。(2017年4月現在)
公演は非営利に行われており、いただいた公演料は事務局維持の他、東ティモール、パレスチナ、東日本大震災支援の各事業を支えるために使わせていただいております。
公演にかかる時間は?
公演そのものにかかる時間は95~100分です。
公演前の準備に約2~3時間、公演後の片づけに約1時間かかります。
式典や他のイベントとあわせて開催する場合には、地球のステージ事務局へご相談ください。
内容は?
地球のステージの演目は1番~7番まであります。
「ステージ1」は入門編と位置づけ、桑山が海外での活動を始めたきっかけ、活動を通して考えたボランティアの意味などに触れます。
「ステージ2~国境を越えて」や「ステージ3~果てなき回帰」は海外での活動の話題が中心となり、少しずつ内容が深くなっていきます。「ステージ4~果てなき地平線」では日本で起きた戦争から平和のあり方を考えたり、命のつながりを考えたりするお話が登場します。「ステージ5~久遠の帰還」では国際理解とともに、海外で活動する日本人の姿も伝えています。「ステージ6~国境なき大地」では、「事象」や「出来事」に焦点をあて、少し違う角度から世界を捉えようとしています。
「ステージ7~空を見あげて」は、これまで公演してこなかったシリーズを集め、最新の情報をお届けします。
ステージ1からご覧いただくことをお勧めしていますが、演目ごとにお話は独立していますので、どの番号からご覧いただいてもわかるようになっています。
各演目の内容
地球のステージ1
放浪の旅を経て、海外支援活動へと導く少女との出会いがありました。
その出会いから始まる新たなる道。ステージで語られる人々の生きる姿から、大切なものに気づかされます
1.オープニング&放浪篇~「アメージング・グレイス」
世界五大大陸の山々と美しい自然の姿を映像に綴りました。
2.南米篇~「地球の詩」
初めて訪れたインドの地。そこから始まる放浪の旅。動画で登場するオーロラ、夜空を彩る満天の天の川が南米ウユニ塩湖の湖面に沈んでいく動画も登場します。
そして、たどり着いた南米で心に残ったものとは……
3.フィリピン篇~「還ろう」
観光気分で出かけたフィリピンでの忘れられない少女との出会い。「本当の豊かさとは?」スラムの中の笑顔が問いかけます。
4-A.ソマリア篇~「風の国の道」~小学生が対象の場合の演目です
内戦下のソマリアでの医療救援活動を通し、ボランティアの意味を知ります。逆境の中で自分を見つめ直すできごとがありました。
4-B.パレスチナ(ガザ50日戦争篇)~「落日の果て」~中学生以上が対象の演目です
空爆の続くパレスチナ自治区ガザ。そこで生きる子どもたちのたくましさを伝えます。そして私たち日本人が日々の生活の中でできる「平和への取り組み」とは?
5.東日本大震災篇~ここに東日本大震災に関する最新の”篇”が入ります
東日本大震災での「心のケア」の活動、復興へ向けて立ち上がる人々の姿を、各シリーズの中でお話ししています。「震災篇」「○年目の津波篇」のいずれかをお話し、震災を忘れないことといのちの大切さを考える機会にしています。
6.故郷篇~「ねがい」
足元をどう生きるか。この日本が私たちの故郷です。
7.エンディング~「故郷を想ふ」
地球のステージ2 ~国境を越えて~
海外での支援活動を通して、たくさんの人に出会いました。みんな一生懸命、夢を持って生きています。活動を通して知った人々の「生きる強さ」について語ります。
1.オープニング&回想篇~「鼓動&祈り」
フィリピン、ロエナスとの出逢い。その後ボランティア活動を始めたタイ-カンボジア国境の難民キャンプ。当時の活動を振り返り、その想いを曲に込めました。
2.イラン震災救援篇~「勇気のしるし」
イラン南東部バムでの大震災。救援活動に入ったその地で、サッカー大会をしました。サッカーボールが結んだ支援の輪。父の死を受け、夢を失いかけた少年は…現実に立ち向かう「勇気」がそこにありました。
3-A.パレスチナ篇~「紺碧の彼方へ」
占領下に暮らす子どもたちと「心のケア」の活動を続けています。「海を見たい」そんな少女たちの願いを叶えるべく、ガザの海へ出かけました。「自由」「希望」大海原へ向けて願います。
3-B.パレスチナ篇~「映画制作篇」
2015年、活動の中心にいたファラッハは戦争でお母さんを失っていました。そんなお母さんへの想いを温かいものに変えるため、みんなで映画をつくりました。映画「ふしぎな石~ガザの空」の誕生です。
4.東ティモール篇~「燃える街の灯」
独立紛争直後から支援活動を続けている東ティモール。医療が行き届かない山間部で繰り広げられる「命を守る」ための取り組み。人の力では変えられない3つのこと。「生きる」ことの意味、人の生きるための役割を問いかけます。
5.東日本大震災篇~ここに東日本大震災に関する最新の”篇”が入ります
東日本大震災での「心のケア」の活動、復興へ向けて立ち上がる人々の姿を、各シリーズの中でお話ししています。「震災篇」「○年目の津波篇」のいずれかをお話し、震災を忘れないことといのちの大切さを考える機会にしています。
6.故郷篇2~「贈りもの」
コンプレックスに苛まれた幼少時代。人嫌いだった自分がどのように心を開いていったのか、自分の内面について語ります。
7.エンディング~「Fields of Home」
地球のステージ3 ~果てなき回帰~
地震の救援、紛争が続く地、様々な場所で活動します。「同じ体験をすることは難しいけれど、その気持ちはわかりたい」そんな思いを持つことができるようになりました。そして、自身の学生時代を振り返り、今につながる自己発見と人との出会いをつづります。
1.オープニング~「天空の窓」
世界の美しさ、自然の雄大さ、民族の多様さ…地球が持つ様々な表情を映像にまとめました。
2.ジャワ島中部震災救援篇~「君に逢いたい」
2006年5月末に発生した地震。地震で壊れてしまった自分たちの学校の校舎で楽器を作り、音楽会をしました。失われたものを再生して取り戻す取り組み。元気を取り戻した少女はその後成長し、助産師になりました。
3.フィリピン篇2~「海に光る星」
6年にわたって活動したフィリピン。失敗に終わったスラムにおけるミシン工場の活動。そこから学んだものは、本当の「貧しさ」の意味。変わろうとする人が持つ誇りと豊かさ。初代スモーキーマウンテンの今の姿もドローン映像で登場します。
4.東日本大震災篇~ここに東日本大震災に関する最新の”篇”が入ります
東日本大震災での「心のケア」の活動、復興へ向けて立ち上がる人々の姿を、各シリーズの中でお話ししています。「震災篇」「○年目の津波篇」のいずれかをお話し、震災を忘れないことといのちの大切さを考える機会にしています。
5.自転車日本一周篇~「民宿港屋」
高校時代に始めた自転車による日本一周。様々な道を通り、多くの人に出会い…日本一周を終えて帰り着いた故郷には、自分の帰りを待つ家族の姿がありました。
6.エンディング~「あの坂をのぼれば」
地球のステージ4 ~果てなき地平線~
世界で活躍する日本人、紛争地から日本へ思いを馳せる少年の夢、平和を守ること、命のつながりを考えること、様々な「生き方」をまとめたシリーズです。
1.オープニング~「応援花」
「地球のステージ」とともに全国をまわる様子、出会う人々の姿をつづりました。
2-A.ガーナ篇~「白き村人」
青年海外協力隊員としてガーナの地を踏み、自分の人生をかけてガーナにかかわり続けようとする菅野さんの生き方に焦点をあてます。一つの生き方を貫き通す信念に、人間の底力を感じます。
2-B.パキスタン震災復興篇~「カガーン・ヴァレイ」
避難民キャンプの子どもたちとのサッカー大会を通して、子どもたちの心の成長を見守ります。物資配給の途中で出会った少年ワジーム。再会した二人は将来の夢を語ります。
3.パレスチナ篇~「海を見に行った少女たち」「ガザ50日戦争篇」「ガザ映画制作篇」
この中からまだ公演していない”篇”を上演します。
4.ヒロシマ篇~「あかね雲」
被爆地ヒロシマ。証言者として当時のことを語り続ける人、若い世代へ語り継がれるヒロシマのお話。「人は忘れてしまう生き物、だからこそ続けている平和教育」ある中学校の取り組みもお話します。
5.東日本大震災篇~ここに東日本大震災に関する最新の”篇”が入ります
東日本大震災での「心のケア」の活動、復興へ向けて立ち上がる人々の姿を、各シリーズの中でお話ししています。「震災篇」「○年目の津波篇」のいずれかをお話し、震災を忘れないことといのちの大切さを考える機会にしています。
6.命をたどる旅路篇~「この指とまれ」
⑥命をたどる旅路篇~「この指とまれ」
100年以上前の遠い昔、開拓のため飛騨高山から北海道に渡ったと言われる桑山の祖先。ふと、北海道で目にした電話帳でみつけた「桑山」の名字からたどった命のつながりのお話です。
7.エンディング~「この指とまれ(instrumental)」
地球のステージ5 ~久遠の帰還~
民族は多様性に富んでいるけれど、私たちとの共通点もたくさんある。世界中の子どもたちから学びました。そんな中、国際協力のあり方についても考えました。
1.オープニング~「世界の片隅から」
これまで活動してきたたくさんの国、そこに生きる人々の姿、そして世界が持つ表情の多様さを映像に盛り込みました。
2.ルワンダ篇~「あしたへ」
ツチ族とフツ族の紛争を生き抜いた少女たちと音楽会をしました。「虐殺」の歴史を払拭する新しい試みは、平和への思いを込めた歌作りでした。
3.ブータン篇~「龍の国」
「幸せの国」と言われるブータン。言葉だけが一人歩きしている国へ出かけました。ブータンが目指す「幸せ」とは?そこに生きる人々の姿とは?新たな価値観で世界を見直します。
4.ラオス篇~「緑の国」
日本が国際協力に取り組み始めて60年。長い支援の歴史を持つラオスを舞台に、未来へ続く支援のあり方を考えます。
5.ミャンマー篇~「月光の龍」
民主化を受けて立ち上がるミャンマー。その中部シャン州に暮らすパオ族。イェイェさんは自分の村の子どもたちを学校に送りたくて奔走しています。「学ぶ」ことの本当の意味を考えます。
6.東日本大震災篇~ここに東日本大震災に関する最新の”篇”が入ります
東日本大震災での「心のケア」の活動、復興へ向けて立ち上がる人々の姿を、各シリーズの中でお話ししています。「震災篇」「○年目の津波篇」のいずれかをお話し、震災を忘れないことといのちの大切さを考える機会にしています。
地球のステージ6 ~国境なき大地~
事象や出来事で編成したシリーズ。世界で起きることにはなからず「理由」があります。そんな物事の裏にあるもの、根本にあるものを深く考える内容になっています。
1.オープニング~「尊きジョルザレン」
これまでのステージに登場した人々の肖像をまとめました。
2.ケニア温暖化篇~「空と雲の彼方へ」
温暖化が広がるアフリカの地。工夫し、協力しながら生きるマサイ族の姿を通して、気候変動や世界のつながりを考えます。
3.スリランカ津波復興篇~「逢いたい」
スマトラ沖地震によって発生した津波は遠く離れたスリランカの沿岸部に達し、大きな被害をもたらしました。復興の様子とスリランカに生きる人々の強さを描き出します。
4.タンザニア篇~「陽炎」
人生初めての音楽の授業。身近な問題をテーマに、オリジナル曲の歌詞に乗せて歌いました。雄大な自然と動物の生きる姿も魅力的です。
5.パラグアイ篇~「明日の国」
日本人が移住して80年以上。パラグアイには今もたくさんの日系人が暮らしています。彼らの思いと願いはなになのか。そして人生の生きる意味とは何かを問いかけていきます。
6.東日本大震災篇~ここに東日本大震災に関する最新の”篇”が入ります
東日本大震災での「心のケア」の活動、復興へ向けて立ち上がる人々の姿を、各シリーズの中でお話ししています。「震災篇」「○年目の津波篇」のいずれかをお話し、震災を忘れないことといのちの大切さを考える機会にしています。
7.エンディング~まあるいひかり
地球のステージ7~空を見あげて
長い年月の中で毎年公演を続けていかれると、途中で登場した新しいシリーズを公演しないままに先に進む場合が多々あります。
「7番」は、そんな公演の中で「漏れてしまった」”篇”を集めて公演します。時にはリバイバル公演も行いますので、直接相談いただきながら内容を決めていきたいと思います。