昨年10月7日のハマスによるイスラエルの攻撃を期に始まったガザでの戦争。今も現地スタッフを中心に心理的応急処置(PFA)の活動を続けていますが、戦争は一向に収まる気配がありません。このたび、ガザでの活動の様子と心のケアについて、番組になりました。
PFAも心のケアのひとつです。戦争が継続していて不安が続く中、「辛かったできごとに向き合いましょう」と心理社会的支援(PSS)を行うのは難しい。PSS実施の大前提は「安全の確保」です。今のガザ地区に安全な場所などどこにもなく、いつミサイルが飛んできても、いつ地上部隊が近くに来てもおかしくない状況です。それでも、少しでも心の負担を和らげ、安心できる場の提供、身体を動かし、友達と遊んで楽しいと思う瞬間が必要で、私たちは戦争開始直後からPFAを行ってきました。
そんな活動の様子と、紛争地での心のケアの必要性、心のケアのめざすところは何なのかを15分の番組にまとめてくださり、NHK World JAPANで放送されました。ナレーションは英語になりますが、ゆっくり聞き取っていただければ幸いです。
地球のステージ公演でも使っているモハマッドがガザから送ってくる映像。実際の音声が入った状態で使われていました。臨場感が増し、さらに現地の様子が伝わってくる迫力があります。ガザで聞く爆撃の音はもっとすさまじいのだろうけど、興味と関心を持ち続けながら、ガザに心を寄せていければと思います。
放送の様子はこちらから
これから3年間、オンデマンドで見られるそうです。拡散していただき、多くの方にガザの今、そして、心のケアの最前線を感じていただきたいです。