東日本大震災による津波で大きな被害を受けた名取市閖上。「震災のこと、いのちの大切さをきちんと伝えたい」そんな思いを抱く小学生とともに、映画「ふしぎな石~閖上の海」を制作しました。
閖上で育ち、閖上小学校に通う4人の小学生。東日本大震災があったあの日、下校途中だった4人は小学校に戻り、津波で近づけなくなった学校に取り残されました。そのときの体験や思いも映画の中で語られます。
震災のドキュメンタリー番組や映画が多く作られる中、私たちは「フィクションの映画を作りたい」と思ってきました。辛い体験で失われた想像力を取り戻すことこそが、復興への希望となり、力になると感じていたからです。
震災から2年が過ぎた2013年5月。閖上小学校のグラウンドで、撮影が始まりました。閖上に暮らしていた大人のみなさんにも協力していただき、あの日、何が起きたのか、人々はどう感じ今を生きているのか、子どもたちと一緒に考え、伝えられる内容になっています。震災のことを忘れても、震災で学んだこと?「いのちの大切さ」は忘れない、そんな思いを込めた作品です。
現在はディスクの貸出し(有料)による上映会の企画をお願いしています。ぜひ、みなさまの街でも震災のこと、いのちのことを考える時間を共有してみませんか?
映画「ふしぎな石~閖上の海」のホームページはこちらから(http://www.fushiginaishi.com/)