今日は映画制作に入りました。
トルコのイスタンブールに住む愛弟子、片野田さんが監修して作ったユリア主演の映画。それは今回の総合発表会でも非常に高い評価を受け、ユリアはワークショップに参加する子どもたちに、
「あれってユリアなの?女優だ~!」
と言われたりしていました。
その映画はドキュメンタリータッチに作られていますが、さらにもう一歩踏み込んでフィクション、ファンタジーの映画を作ることにしました。それは2つの理由があります。
トラウマを受けた人はその苦しみから想像することをやめてしまう傾向があり、想像から来る創造になかなかチカラが向かなくなっています。しかし、人間の心の豊かさはやはり想像力と創造力があること。それを刺激したいという願い。
もうひとつは情緒的でイメージ先行型の映像は多くの人に受け入れられやすく、しかもファンタジーであればあるほど、すっと心に入っていきやすい普遍性に近づけるという理由からです。
今回も「人の命と死」をテーマにしており、そこにフィクションの要素を入れました。ちなみに石は光りません…(笑)。
ウクライナのみなさんを思って、僕が書き下ろしたシナリオでしたが、主演のユリアにもヴェレリアにも、そして助監督のアナスタシアにも受け入れてもらえました。うれしかったです。
9つあるシーンのうち、7シーンをガラツの街の中と喫茶店を舞台に撮り切りました。
明日、残りのシーンを撮って編集に入ります。
彫刻のように美しいユリアとヴァレリアは、実に映像映えする主演でした。
どんな映画になるか、請うご期待。
桑山 紀彦
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