映画「ふしぎな石~ガザの空」


 

きっかけ

 

 
 2015年7月、私たちは心理社会的ケアの一環として、本格的な映画を制作しました。
 タイトルは映画「ふしぎな石〜ガザの空」。それは1作目の映画「ふしぎな石〜閖上の海」に続く2作目です。第1作目が津波後の名取市閖上を舞台に、「津波に向き合う」ことをテーマとして制作したことに重ねて、同じコンセプト、同じ内容で制作しました。
 津波の被災と空爆の被害という天災と人災の違いはありますが、心の傷に向き合うという点においては同じと考え、基本的な筋書きを同じものにしたのです。

主人公、ファラッハ

 

 
 ファラッハは11歳。ガザ地区ラファの街に住む少女です。彼女は2歳の時にお母さんを戦争で亡くしていますが、その時の様子を周りの大人からいつも「お前のお母さんは血まみれでなくなっていた」と伝えられてきました。
 だから、心理社会的ケアの中で「忘れられない光景をつくろう」というテーマの時、彼女は粘土で「血まみれで亡くなっているお母さん」を作ったのです。
 僕はそんなファラッハのお母さんへのイメージをもっと前向きで暖かいものに変えたいといつも思っていました。だからこの映画の制作を通して、ファラッハのお母さんのイメージを変えてほしいと願いました。
 

あらすじ

 

 
 ある日ファラッハはお母さんの夢を見ます。お母さんは「暗号文を解いて」と告げます。
 翌日、ファラッハは3人の友だち、フェダー、ナガム、イスラームと共に学校に行き、木の根っこでその暗号文を見つけます。そこには5つの石のかけらを見つけるように書かれていました。
 そして4人の少女たちの旅が始まります。
 それぞれの石のかけらを見つけるとき、必ずラファに住む大人が関わります。その大人たちの生き様からファラッハたちはたくさんのことを学んでいきます。そしてついに5つの石のかけらが集まった時その石は光り出し、天からファラッハのお母さんのメッセージが聞こえてきます。そのメッセージとは!

出演者

冒険に出る4人の少女たち


ファラッハ

フェダー

ナガム

イスラーム

 

出会う5人の大人たち

マジディ:優しいタクシー運転手。モスクの横に住んでいて、祈りを語る。
ヤシーン:アル・バユクで農園を営むお百姓さん。命を語る。
スレイマン:空爆で破壊された建物の“下”で電気屋さんを営む“あきらめない”店主
モハマッド:ジャーナリストを目指す若き大学生。真実を知ることを語る。
白のダルウィーッシュ:国境線に住む謎の老人。平和を語る。

 

原作・脚本・監督・第一カメラ

桑山紀彦

 

第二カメラ

後藤明子

 

音声

前田那美子

 

助監督

アーベッド・アブ・アムラ

 

 
この映画のワンシーンは→こちら
 
この映画を上映したいと思われる方は→こちら