【東ティモール事業】報告会を実施しました


東ティモール駐在員報告会を開催しました!

1月12日にJICA東京にて東ティモール駐在員による事業報告会を実施しました。
都内でも雪が降るような寒い日でしたが、ご参加くださった皆様には心より感謝申し上げます。
現地で調達したティモールコーヒーとモリンガクッキーを味わいながら、駐在員からのご報告やグループごとのワークショップを通し、少しでもご興味を深めていただけたなら幸いです。

当日は大きく5つのプログラムを実施しました。
1. 団体紹介、東ティモールの歴史・概要
2. 東ティモール事業概要・村の概要
3. ワークショップ「村の医療状況をもっと知ろう!」
4. 活動内容詳細
5. 村の住民ボランティアへの応援メッセージ動画作成

まず、海外事業担当より団体についての紹介と東ティモールという国についてのご紹介をさせていただきました。
その後駐在員から東ティモールでの生活について、現地で暮らす駐在員ならではの視点で文化の違い、教育の違いなどを含めご説明しました。

東ティモールの中でも、私たちの活動地はエルメラ県という山岳地であるため交通やインフラが未発達の地域です。
人口は全国第2位の県でありながら病院やクリニックの数は少なく、人々は悪路を片道徒歩2〜3時間かけて病院に通わなければなりません。そのような医療状況を実感していただくために、ワークショップを行いました。

エルメラ県の地図を舞台に、決められた予算の中で、コミュニティヘルスセンター、分娩施設、ヘルスポスト、救急車を好きなように好きな場所に配置し(もちろん予算を超えてはいけません!)、どこにどのように配置したら村人の健康をカバーできるか、医療施設マップを作っていただきました。



グループごとに和気藹々と議論しながら作成いただき、その後作成した地図について「患者を救えるか?ゲーム」を実施しました。

「Samalete村の妊婦さんが出産しました。ところが赤ちゃんは足から出てきてしまいました。村の半径4km以内に救急車もしくはコミュニティヘルスセンターを配置したグループは、赤ちゃんは助かるので2点!」というようなゲームです。
ただこのケースでは、半径4km以内に何も配置していないグループは残念ながら赤ちゃんは助かりません。またヘルスポストを配置したグループは、ヘルスポストに駐在しているはずの医師がいなくて、赤ちゃんは助かりません。

このようなケースは実際に昨年エルメラ県で起きたケースを用いています。ゲーム感覚で楽しみながら、現地の医療事情の深刻さも体感していただけたかと思います。

ワークショップの後は、団体活動についてご報告させていただきました。
当団体ではエルメラ県の医療施設不足、医療者不足等の事情を踏まえ、PSFと呼ばれる地域住民保健ボランティアを育成しています。
PSFは村在住の者であり、健康教育や家庭訪問、巡回診療のサポートなどを通し、村の人々の健康を守るという大きな役割を担っています。エルメラ県のように病院へ行くのが困難な地域に住む人々は、病気を予防することが健康でいることの重要課題となります。
また病気になってしまった場合は、投薬をきちんと続けているか?病院へ定期的に通っているか?など患者さんの状態を管理するのもPSFの役割になります。彼らの活動を通し、これまで健康に関心がなかった村人たちが少しでも保健知識を身につけ、それを健康に役立てていくことを目的としています。

ところが、村人の健康のために日々頑張っているPSFですが、基本的にはボランティアなのでお給料はありません。彼らのモチベーションになっているのは、村人の健康を守っているという誇りや、頼りにされたときに感じる名誉のようなものです。
そんなPSFに向けて、日本からメッセージを送ることにしました。



グループごとに応援メッセージをカメラに録画し、駐在員が現地へ戻ってからPSFに上映する予定です。純粋に、村人の健康だけを思い活動するPSFたち。本当に些細なことでもとても喜ぶ彼らですので、遠く離れた日本の人々が応援しているというメッセージで、さらにやる気を増大させ今後も活動していければと思います。
日本と東ティモールの相互のやりとりができることに私も大きな喜びを感じました。

今回の報告会を通して、団体職員一同みなさまに活動を支えていただけることに改めて感謝し、さらに精進しようと気持ちを新たにした次第です。ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました。

海外事業担当  中川舞子